先日横浜を歩いていたら、ティッシュ配りの人からティッシュをもらった。おや、こんなところで男にティッシュを配るとはなんぞと思った。この辺は普段、女性向けのティッシュ配りばかりのはずだからだ。
手に取ったティッシュを見てみると「相席空間」とある。なるほど、これなら男女問わず配るはず、そしてまた新しい相席居酒屋ができたんだなと思った。
一応相席空間の場所でも確認しておくかと、地図に従いその場所に行ってみた。あ~なるほど、ここは相席居酒屋になるべくしてなったんだな。と、妙に合点がいった。次項で解説。
相席屋と居酒屋はなこ、相席空間と居酒屋なつこ
「居酒屋はなこ」という店を聞いたことがあるだろうか。このお店はいわゆるセクシー居酒屋と呼ばれるもので、店員のお姉ちゃんがセクシーな衣装で接客や色んなサービスをしてくれるというお店だ。居酒屋はなこは一時、全国に十数店舗あった。
こういう店が流行ると、当然ながら似たような店も次々現れてくる。「居酒屋ななこ」やら「居酒屋ふじこちゃん」、そして横浜には「居酒屋なつこ」なるものがあった。
若干グレーな店舗もあったようで、居酒屋ふじこちゃんなんかは労基法違反で摘発されて閉店に至った。オレの知り合いがその摘発の数日前にふじこちゃんで遊んでいたらしく、そいつらが冷や汗をかいていたのを覚えている。
さて先述の居酒屋はなこだが、今は全店閉店してしまっている。全店摘発されたのか、それとも業績不振におちいったのか、いやそうではない。はなこは全店、相席屋へと業態転換したのだ。今をときめく相席屋は、もともとセクシー居酒屋からスタートしたのだ。
そしてさっきちょろっと出した横浜の居酒屋なつこ(似たような名前ばかりですまぬ。が、オレのせいではない!)だが、これが業種転換して相席空間になっていたというわけだ。
- 居酒屋はなこ→相席屋に!
- 居酒屋なつこ→相席空間に!
そんな感じだ。ちなみに、ふじこちゃんはたぶん死んだままだ。
相席空間に行ってみる
オレと友人のジープ君。この日は昼にバーベキューに行き、それからバーベキューで知り合った女の子たちと続けざまに飲みに行き、ようやく横浜に2人で帰ってきた。
いやー、今日は楽しかったなー…。でもまだ18時かよっ。
なんかしちゃいますか!
そうだな。こないだ相席空間ってのができたから行ってみっか。この時間だと女子の方が多いだろ。
相席空間の前まで行くと、キャッチの兄ちゃんに声をかけられた。
相席空間いかがですか!いまなら女性たくさんいますよ!
ほんとっすか!
はい!いま男女比こんな感じなんで。
ビルの相席空間の看板には、男女の入店具合がリアルタイムで表示されている。
わあ、女性ばっかじゃん。じゃあ行きます!
ありがとうございまーす!
そうして店の中へ。
席に案内され、システムや利用料金を説明される。まあ普通の相席屋と同じシステムと料金設定。若干ビックリしたのは、最低利用料金を前払いすることだ。食い逃げ事例でもあったのだろうか…。
店内は間に合わせで作ったような感じではなく、完全な新規店舗として作り上げたようだ。個室などもある。相席屋などを研究し、気合を入れて作ったであろうことが見て取れる。
ドリンク、フードはそれぞれドリンクバーとビュッフェで食べ飲み放題だ。
万が一女性のお客様と合わないという場合には、席替えもできますので。
チェンジができるんですね。
はい、ただあんまりすぐ席替えしてしまうとお相手にも失礼なんで、最低30分は相席していただくことになっております。
りょうかいです!
チェンジはシステムとしてあるらしい。
それでは女性のお客様と相席になりますので、こちらへどうぞ。
はーい。
うむ。早速相席である。
失礼しま~す。こんにちは。
こんにちは。
若干個性的な見た目の女性だ。2人とも20代前半くらいかな。
最初に乾杯させていただくんで、右手にグラスを持っていただいて、私が「相席空間で」って言うんで「乾杯」でお願いします。では、相席空間で~!
かんぱーい!
乾杯の音頭は相席屋のそれと寸分たがわぬ!
今日は何してたんですか?
カラオケいってました。
カラオケ?なに歌うの?
えー、なんだろ。三代目とか。
はいはい、ライジングサンとかね。
それイグザイルっすね。
(違いが分からねえ!)
このあとは普通に仕事の話やら年齢の話やらをするのだが…
僕は半導体とかの営業やってるよ。2人は何やってるの?
事務です…
職場の知り合い?
そうです…
先輩と後輩とか?
はい…
これは・・・・・・・・・
自発的にしゃべらないモードになってしまっている。まあ何とかならなくはないが、なんかなぁ。
僕、食べ物持ってきていいですか?ケイさん行きましょうよ。
おう、行くか。
そういってビュッフェへ向かうオレら。
ちょっときつくないっすか?チェンジお願いしましょうよ。
そうだなぁ。もう少し協力的じゃないと楽しくねーな。せっかく女性もたくさんいることだし、チェンジしよう!
というわけで、店員さんにチェンジをお願いしたところ快諾してくれた。まだ30分経っていなかったので、30分経過したところで店員さんが呼びに来てくれるとのことだ。
そして時間になったところで店員さんが席に来てくれた。
では男性のお客様、そろそろお時間となりますのでお願いいたします。
はーい。じゃあまたね!
はーい。
こんな感じでスムーズに離席させてくれた。
相席空間2組目
そして次の席へ。
どもー!
はじめましてー!
今度は30歳ぐらい?の2人と相席になる。再び店員さんの音頭で乾杯した。
あ、駄菓子食べてる!
そうー。あっちにいっぱいありますよ~!
一緒に取りにいきますか?
行く!
そう、相席空間には普通のビュッフェに加え、駄菓子コーナーがある。
さくらもち食べます??
うーん、飲んでるときにモチはちょっとなー。オレは至高の味、うまい棒サラダ味を食べるよ。
駄菓子は話のネタになるのでいいアイテムだ。てか女の子ってあのモチシリーズ好きだよな。
今おいくつなんですか?
オレは36!
おお!ちょうどいい!
【朗報】オレ、ちょうどいい。
でも36ともなると、もうひざにくるからね。
あー、コンドロイチン飲まなきゃですね~笑
素晴らしい!こういう返しをしてくれるなんて、実によくできた人だ。だって、こうして書き起こしてみるとオレの発言まったく面白くないからね!それに乗ってくれるとはっ!
しかもこの女性2人、常にニッコニコである。こんなに愛想のいい人も相席居酒屋では珍しいのではと思うくらいだ。と同時に、1組目がいかにダメだったかを認識させられる。
女性2人は32歳だそうで、それでオレがちょうどいい年齢だったというわけだ。一方ジープは…
25歳はどーなんすか!?(←ジープ25歳ね)
25歳はぁ、ちょっとぉ、若すぎる。
【悲報】ジープ、若すぎる。
やったぜじゃないっすよ。
続いて出身地の話など。
どこ出身なんですか?
栃木です!
栃木と言えば戦場ヶ原だな。
なんですかそれ?
え!戦場が原知らないの!?
えー!しらなーい!
それ神奈川県民が「箱根知らねー」っつてんのと同じっすよ!
ジープ、なかなか大げさで面白い例えをしやがる。しかしあれだな、戦場ヶ原ってそんなに知名度低いのか。
このあとオレの「戦場ヶ原の鹿の話」をしたのだが、ここで書くにはちと長いので割愛するっす。(そのうちブログでお伝えできればと思います)
この女性2人とはホントに楽しくお話しできた。これは是非ともお近づきになりたいと思った。
近くならまた遊びたいですね!
今どこ住んでるんですか??
・・・・・・沼津です。
・・・・・・・・・
なのでそろそろ帰ろうかなと笑
ですよね~。
たしかに沼津じゃあそろそろ帰らないと気もそぞろ。連絡先を交換してお別れすることになった。でも「ホントに沼津遊びに来てください!」とか「LINEいきなり途切れるとか無しですよ!」と言ってくれたので、楽しんでいただけたのだろう。
相席空間まとめ
料金について
●男性料金●
日~木 30分 1500円(税別) 10分延長500円(税別)
金土祝 30分 1800円(税別) 10分延長600円(税別)
チャージ 500円
●女性料金●
無料
料金を見ると、相席空間はチャージ料が500円かかるようで、そこが相席屋より少し上乗せとなる。でもこれ、相席屋とかでマジで最初の30分だけしかいないというスタンスの男性もいるので、お店としては当然の対処ではないかと思う。ただ、入店時と退店時に会計しなければいけないのは正直面倒なので、そこは改善していただければと思う。
内装について
相席空間はさすがに後発組なだけあって、よく作られているなと思った。清潔感もあり、席のレイアウトも整然としている。
最近では居抜きだったり、単に屋号を変えただけの相席居酒屋も多いが、相席空間は完全に相席居酒屋のために店を作り上げた感じがする。客席の仕切りも深夜営業の制限がある中、ギリギリを攻めたのかななんて思った。広さもいくぶん余裕があって居心地はいい方だろう。
お1人様もOK
相席空間ではお1人様もOKらしい。隠密行動したい男女には朗報だ。オレはなかなか1人で行く勇気はないんだけど…。要望があればがんばるぜ!
その他感想
相席屋がすでに4店舗もある横浜駅に相席空間がぶっこむには、それなりの覚悟が必要だったことだろう(たぶん)。
チャージ料500円がかかる分ちょっとだけ割高かもしれないが、その分クオリティを確保しようという姿勢を感じた。現に、料理にローストビーフがあったり、駄菓子コーナーがあったり、またお1人様OKや席替えOKなど、なるべく客の満足度を高めようとしている。あとは営業時間が15:00~深夜と長いのも面白い。
最近では閉店していく相席居酒屋が多い中、相席空間は頑張ってるなと思う。こうやって切磋琢磨していくことで、いい相席居酒屋が選ばれていくのだろう。(上から目線ですみませぬ)
おまけ(相席空間3組目)
オレとジープ、相席空間ではもう1組相席してて、その人たちとはさらにそのあと別の居酒屋で飲むことになった。お相手はギャルっぽい21歳と、まあ年相応の43歳という年の差コンビだった。
43歳の女性は、お姉さんというよりは普通のオバさんという感じだ。そんなオバさんに「あたしいくつだと思う?」と聞かれては、「30代後半ぐらいっすよね」と答えるしかないオレとジープであった。
普通に談笑しつつ飲み続けたら、時間は23時にもなっている。じゃあそろそろ帰ろうということになり、皆で横浜駅まで歩いた。
するとどうでしょう。「なんか海行きたいよね~」と、オバちゃんとギャルが言い出すではありませんか。おそらくこの2人の中では海へ行くというのは定番メニューなのだろう。オレは「ええ!?今から2人で海行くの?タフだな。」なんて言って、解散することになった。
ところがだ、「僕も行ってきます!」と言い出すジープ。そんな元気のいい若者を止める理由などどこにもない。よし行ってこいと、オレはジープの背中をたたくのだった。
そして後日
こないだ僕、海行くって言ってあの人たちと一緒に江の島まで行ったんですよ。
江の島w 電車で行ったの?
いやそれが、タクシーで行ったんですけど、全部あのオバさんが出してくれたんすよ。
えー、すごいな。
んで3人で海見てたんですけど、1時間もしたらもういいかってなって、解散することになったんすよ。
解散って、もう電車なかったろ。お前帰りどうしたの。
いや、あの、僕結局…
結局どした。
オバさんにお持ち帰りされました。
www
以上です m(. .)m
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【2017/2/22追記】相席空間横浜西口店にて、女子高生に飲酒させてしまうという事件が発生してしまったようです。昨年11月15日、相席空間のアルバイトスタッフ(大学生)が路上で女子高生3人をキャッチし、相手が女子高生と知りながら店に連れて行ったそうです。女子高生たちは自分らが未成年であることを大学生スタッフに告げたにもかかわらず、大学生スタッフは「大丈夫だよ」と言って誘ったとのことです。
次のページでは相席ラウンジ、相席屋、出会いのあるスタンディングバーのほか、さらなる出会いスポットの体験レポートもご紹介してるのでぜひご覧ください!