だんだんナンパ場所がマニアックになってきました。全3話。天王町ってのは、横浜から相鉄線で3駅のところです。ナンパをするようなところではありません。
いや、別に天王町にナンパしに行ったわけじゃないんです。夕飯を食べるのに、たまにはいつもと違った街に降り立ってみようと思ったのです。ぶらり途中下車。
天王町に降り立つ
天王町と言えば「松原商店街」という有名な商店街がある。
マグロの競りで有名な魚屋さんとか、ダンボールを放り投げる八百屋さんなんかが有名で、テレビでもたまに見ることがある。
オレは以前この商店街で、八百屋のおばちゃんに「お兄ちゃん!ピーマン安いから買っていきな!」と声を掛けられ、流されるままにピーマンを1袋、100円で買った。家に持って帰ってピーマンを数えてみると、なんと15個も入っているではないか!かくして、オレは3日間ピーマンを食べ続けたという思い出がある。
まあそれはいいとして。
降り立ったのは金曜の夜19時ごろだったろうか。
夕飯食べるようなところあるかなー。天王町で有名なゴハンといえば、家系ラーメンの「光家」がある。正直それ以外はあまり知らないけど、歩いてみると小粋な飲み屋やバーがあったりする。
駅の辺りをウロウロしてみる。ラーメン、とんかつ、バー。どこでも入れそうだけど、逆にどこにしようか迷っちゃう。
ちょっと駅のほうに戻ってみよ~。
駅に着くと電車が到着したらしく、乗客がパラパラと降りてきた。
おや?いますごくキレイな人がいたような(゚o゚)…
その人は駅の反対側へと歩いて行った。ちょうど信号のところで立ち止まってくれたので、オレはその人の横に付けて声を掛けてみた。
ケイ「お姉さん。」
女の子「はい!」
ケイ「キレイです( ̄▽ ̄)」
女の子「あはははは~(*^o^)」
すげー笑ってくれた。
この子はとっても美人で、鈴木杏樹のような感じ。黒髪ストレートもキレイ。美形の顔に小さい身長というアンバランスさも魅力的だった。
ケイ「今日は仕事の帰りですか?」
女の子「バイトの帰りです。まだ大学生ですよ~」
ケイ「そうなんだ。家まで遠いの?」
女の子「15分くらいです」
ケイ「お家まで送りますよ!」
女の子「え~、大丈夫ですよ~」
ケイ「じゃあ、途中まで。」
女の子「はい(^-^)」
だいたい上記のような会話をして、途中まで送っていくことにした。
まなちゃん、大学4年生で、4月から社会人だ。
ケイ「身長ちっちゃいよね?何センチ?」
まな「146センチです!」
ケイ「ちっちゃ!」
まなちゃんの頭に手を乗せてみると、ニコニコしている。カ、カワエエ(・∀・;)
この子はよく笑ってくれる子で、しかもハキハキしゃべるし結構声がでかいw 自然と会話も弾んだ。
10分くらい歩いたところで、お別れすることに。
まな「じゃあ、この辺で大丈夫です!」
ケイ「うん。えっと、ラインとか教えてもらっても…」
まな「んー。んー。でも彼氏もいるんで~(. .)うまくいってないですけど(. .)」
ケイ「そりゃ彼氏いるよなー。こんだけ美人なら。」
まな「いやいやいや(*^-^)」
ラインは断られたんだけど、ここから3分くらい粘って「彼氏がいる間は誘わない」と言う条件を提示して、なんとかラインを教えてもらった。
いやー、キレイな子だった。今でも連絡を取ってくれている、とても性格のいい子でもある。
さて、とりあえず駅にもどるかな!
15秒
駅に戻ると、もうメシ屋を探すというより女の子を探すモードになっていた。
結構歩き回ったんだけど、さすがに女の子も少ないし、ちょっと天王町では厳しいかなと思い始めていた。地元のオネエチャンが働いてそうなパブやスナックに潜入するってのもアリかな~。
ウロウロしていて、何度も目に入ったのが「MUSHROOM(マッシュルーム)」というイタリアンダイニングバー。雑居ビルの2階にあるようだ。そのビルを通り過ぎようとしたとき、1人の水商売っぽい女性を見かけた。その女性は MUSHROOM の看板をながめてから、エレベーター乗ろうとしていた。
ちょっと聞いてみるか。
ケイ「すいません」
女性「はい」
ケイ「これからこのお店に行くんですか?」
女性「はい、ちょっと行ってみようかなと」
ケイ「お1人なんですか?」
女性「ええ、はい」
ケイ「もしよかったら、ご一緒しても…?」
女性「あー、はい。いいですけど」
出会ってから15秒。一緒に飲むことになった(゚∀゚)
ケイ「このお店はよく来るんですか?」
女性「いやー、初めて入るんですよー。」
店に入ると、テーブルとカウンター合わせての30席くらいの、ほどよいダイニングスペースがあった。
先客がいて、8名くらいの予約と思われるお客さんと、2名の女性が飲んでいた。
長身で明るい髪色、見た目はちょい派手目の男性店員さんがテーブル席に案内してくれた。
店員さん「もしお食事がまだでしたら、当店食べ飲み放題をおすすめしております。男性は3675円、女性は3150円でこちらのメニューのすべてが食べ放題、飲み放題、時間無制限になっております。もしよろしければどうぞ」
と言って店員さんはカウンターへ戻っていった。
メニューを見ると、単品だとピザやパスタは1000円ちょっとなんで、お腹がすいているならこの食べ飲み放題は結構お得なんじゃないかと思う。まあオレはそこまで飲み食いしないから普通でいいかな。
ケイ「お腹空いてます?」
女性「ゴハン食べてきたんで、お腹いっぱいなんですよ。」
というわけで、単品でお願いすることにした。オレも女性もビールを注文。
この女性はヨーコちゃんという。
ケイ&ヨーコ「おつかれさま~」←乾杯
ケイ「ファッションが派手だからさ、水商売かなんか?」
ヨーコ「普通の事務なんですよ~。でも前は接客もやってたんで、見た目は夜っぽいですよねー」
黒っぽい服装で、お水っぽい感じがしてたんだけど、普通の事務職らしい。年齢は25歳とのことだ。
1人で回す男
ヨーコちゃんはゴハンを食べてきたらしいので、ひたすらお酒だけ飲みたいらしい。オレはまだゴハンを食べていなかったので、フードをオーダーすることにした。
ケイ「すいませ~ん」
店員「はーい」
ケイ「ピザとソーセージの盛り合わせください」
店員「はい、かしこまりました」
ヨーコ「それだけでいいんですか?いっぱい食べちゃってください」
ケイ「ヨーコちゃんは食べないの?」
ヨーコ「わたし、飲んでるときは食べないんですよ~」
ケイ「そうなんだ。ピザも大きいほう頼んだし、オレ1人で食べるなら十分よ」
オーダーを受けた店員さん、カウンター奥の厨房に消えていった。
それから3分くらいは店員さんの姿を見なかった。
ヨーコ「店員さん奥行っちゃいましたね」
ケイ「そーだね、なにしてんだろ。ツトム君と名付けよう」
割りとすぐにソーセージの盛り合わせが来た。
ツトム君「おまたせしましたー」
ケイ「ども。ビール2つください」
ツトム君「ビールお2つですね。かしこまりました」
ツトム君がビールを注ぐ。そしてツトム君が持ってくる。
ほかのお客さんたちのドリンクオーダーもツトム君がとる。そしてツトム君が作る。
そしてまた厨房へと消えていく…
ヨーコ「あの店員さん、もしかして1人なのかな」
ケイ「えー、そうなのかな。金曜だってのに(・∀・;)」
でもやっぱりピザを持ってきたのもツトム君だ。
オーダーとるのもツトム君。
ドリンクつくるのツトム君。
フードもつくるよツトム君。
やっぱり1人っぽい。てかよく見ると結構いっぱいいっぱいらしく、カウンター内をダッシュするツトム君をよく目撃した。
ケイ「結構大変そうだな(・∀・;)」
ヨーコ「そうですね~(;´∀`)」
とそこへ…
新規客「すいませ~ん」
ツトム「いらっしゃいませ~(・∀・;)」
新規客「8人なんだけど」
ツトム「えっっっと(・∀・;)なんていうか、8名様だと、席が分かれてしまうんですけど…(・∀・;)」
新規客「んー、まいっか!」
こりゃいよいよヤバくなってきた。ツトム君もフルスピードで対応する!
20人分のオーダーを1人でさばく!しかも、途中で予約客のバースデーケーキ(花火付き!)まで運んできた!
でもそのケーキのあと、予約客はアクセサリーか何かを床に落としたらしく、テーブルを動かして何かを探している。
テーブルを何度もズラす…
ガシャーン
グラスが床に落ちて割れた。
ああ、このクソ忙しいときに(´Д`;)ツトム君が不憫すぎる(´Д`;)
あのときのツトム君の表情ったらない
まあとにかく、割れたグラスもきちんと片付け、その後も仕事をきちんとこなした。
オレとヨーコちゃんは、なんだかんだで2時間くらいお店にいた。
ケイ「さて、そろそろ行こうか」
ヨーコ「そうですね」
ケイ「てかツトム君、よく最初に食べ放題なんて勧めてきたなw」
ヨーコ「ほんとですねw頼んでたら大変なことになってたかも」
会計を済まし店を出ようとすると、ツトム君が出口まで見送りに来てくれた。
ツトム「今日はありがとうございました!すいませんでした、今日はたまたま1人だったのでご迷惑をおかけしてしまい」
ケイ「ぜんぜ~ん。楽しく飲めましたよ」
ツトム「またよろしくお願いします!明日は2人いるんで!」
ケイ「連日は来れねーけどねw」
出るときまで丁寧に見送ってくれた。いい感じの店員さんだった。
というわけで、ほとんどお店の話でしたね。
※ナンパをするときはなるべく女性に迷惑にならないように心がけましょう。今は相席居酒屋やペアーズなど出会いのインフラが充実しているので、なるべくそちらを利用するようにしてください。
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