恵比寿にある「東京おでんラブストーリー」に行ってきた。
ここはみんなで屋台おでんを囲みながら、お客さん同士の出会いと交流を楽しめるお店となっている。コンセプトは「ノスタルジックな昭和スタイルの出会いの場」。
恵比寿駅西口から近いです。Googleマップを見たいかたは以下からどうぞ。
■住所：
東京おでんラブストーリー恵比寿の内観・外観・システム
外観
恵比寿駅西口からちょっと迷いつつたどり着いた。相席屋恵比寿店（一号店）の隣らへんに東京おでんラブストーリーがある。
激渋の東京おでんラブストーリーの看板。これ、無地の看板に手書きしたのかね？失敗が許されない気合の一筆。
2階に上がると入り口がある。
（本日の同行者）
じゃあ入ってみましょうか。
おう。
内観
これが東京おでんラブストーリーの店内全体の様子。
おでん屋台が三台あって、各屋台を見知らぬ客同士が囲むというスタイルだ。
ちょうちん、タバコの看板、ラジカセなど、昭和レトロな雰囲気が楽しい。
スタッフのお姉さんが迎えてくれ、席に案内してくれた。
当店は食べたおでんは自己申告制になっております。用紙に「正」の字で食べたおでんの本数を書いてください。
あ、自己申告制なんですね。
あとすいません。本日おそばがもう売り切れになってしまいまして。
そば、そうなんすか。残念～。
東京おでんラブストーリーはおでんの店でありながら、実は手打ちそばが名物となっている。残念ながらこの日は完売となってしまったようだ。
システムと料金
先述の通り、食べたおでんは用紙に記載して自己申告となっている。おでん以外の料理、ドリンクは通常のオーダー制だ。
システムは時間制などではなく、通常の居酒屋と同じ利用スタイルだ。おでんとドリンクの料金例は以下の通り。
| たまご | 200円 |
| 大根 | 200円 |
| こんにゃく | 200円 |
| イカ | 300円 |
| 生ビール（ハートランド） | 700円 |
| ラブストーリーハイボール | 650円 |
| ウーロンハイ | 600円 |
| レモンサワー | 600円 |
もちろんおでんやドリンクは他にもたくさんあり、一品料理なども別途注文できる。
席についておでんと出会いを楽しむ
ケイさん、おでん取ります？
おう、たのむ。でもおでんの具がなんなのかよく見えないな。
適当に取ってみますか。
うん。
そう言っておでんを取ってみた。
タケノコでした。
タケノコか。
タケノコおでん。ちなみに左側に見えている用紙が、食べたおでんを記入する紙。
会話に参加していいんすかね。
大丈夫そうだけど…。
などとまごまごしていると、オレらの右前にいた女性たちが話しかけてきた。
参加するには、おでん当てて下さい！
おでんを当てる？
串に「しるし」がついてて、当たりがでたらおでん1本無料とかになるんですよ。
へー。
食べてみますか。いきなり当たっちゃうパターンじゃないすかこれ。
タケノコおでんを食べる。
なんか出た。
すごーい！当たり！
これが当たりなんだ？
当たりのしるし地味すぎやしねえか？
これが当たり串！
ちなみに話しかけてくれた女性たちが「会話に参加するにはおでんを当ててください」と言ったけど、会話のきっかけを作るために冗談を言って話しかけてくれたのだ！やさしい！
常連さん？
常連じゃないです！2回目です。
2回目か、常連だな。
いやいや笑。でも私たちもう2時間経ったんで出なきゃなんですよ〜。
2時間制なの！？
店の状況によってはそうみたいです。
一回出てまた入ってくればいいじゃん。
笑。せっかく仲良くなったのにざんねーん！ありがとうございました。
気を付けてね千葉まで！（左に座ってたお姉ちゃんが会話に参加）
千葉から来てんの？
気合い入ってますね。
千葉から来てんの？と言ったものの、オレも神奈川から来ているので状況は同じである。
それじゃあ、また会えたら！いい出会いを！
さよなら～。
そして彼女たちは帰っていった。
オレらから見て左前の席に女性三人組がいた。そこへモルボルが話しかけてみる。
お姉さんたち、ちょっとお願いがあるんですけど、なんでもいいんでおでんひとつ取ってもらえないですか？
え、なんでも！？
なんでもいいよ！
うむ、上記のような感じで会話のきっかけを作ることもできる。
これはイカだね。
イカか。
イカうまいす。
左側の席にいた女性三人組。
そのうちのお二人は写真OKということで！
カメラ好きなんですかー？（←オレが写真を撮ったので）
カメラ…まあね！
私たちカメラが趣味なんですよ！
何使ってんの？
モテる男ならここで「え！偶然！一緒じゃん！」と運命感を出すだろうところ、さすが凡人オレ、機種を聞く。
ペンタックスのペンです。
へー！知らね！
知らねぇのかよ！そう、オレはカメラに関して割との無知なのである。
ケイさんも何かおでん取ってもらえますか？
何がいいですかー？
たまご！
女子がおでんを取ってくれる！これが東京おでんラブストーリーにおいての至高の瞬間！
串にしるしが2つ付いてると、おでん2本他の人にあげることができるんですよ。
他の人にあげるの？あー、そうやって交流するわけか。
逆にしるしが5つ付いてると、自腹で他の人におでんあげるんです。
なにっ。じゃあしるし5つはハズレだ。
たまご食べてみてくださいよ。
おう。（食べる）
これ5引いちゃうパターンじゃないですか？
これは…5だね。言ってるそばから。
東京おでんラブストーリーの当たりシステム
おでん串の当たりは1等～5等まである。
・1～4等（当たり）：おでんやドリンクをサービス
・5等 （ハズレ）：自腹でおでんを一品
上記の当たりにしろハズレにしろ、これらはすべてほかのお客さんにあげるのだ。
つまり当たりが出たら「お姉さん一品どうぞ」というようにほかのお客さんと交流することになる。ここが東京おでんラブストーリーの面白いポイントだ。
みんな出会い困ってないでしょう？
お姉さんたちは何つながり？
職場の同僚です！
同僚か。仕事はどんなことしてるの？
保育士です。
保育士！まじか。保育士出会いない？
出会いないですよ～。パパとしか出会いない。
パパ！！！？
え？
あ、園児のパパか。お金くれるパパかと思ったわ。
違いますよ！
普段から出会いを求めて出歩いてんの？
数か月前までしてました！
「してました」ってことは彼氏いるの？
彼氏います！
出会いの活動をしていく中で彼氏ができたの？
ていうわけでもないんですけど…
結局パパと付き合っちゃったと。
パパじゃないですよ！やめてください（笑）
彼氏とどこで出会った？
彼氏は…ナンパされた（笑）
うぉい。
いま付き合って何ヶ月？
いま三ヶ月。
あー、もうそろそろダメだな。
笑。でももう先は見えてる感じ。この人と結婚はないなって。
余裕だね。「私まだモテるしいっか」って感じだね。
そんなこと思ってないし（笑）！じゃあどこへ行けば出会いあるんですか？
パブスタでいいんじゃね？
ナンパされに行くってか。
パブスタはなんか、そういう人しかいなくないですか？
でも今の彼氏はナンパで付き合ったんだろ？
ははは（笑）。
彼氏いくつ？
45！
パパじゃねえか！
すっごい若く見えるんですよ！美容師やってて。
あー、美容師か。なら若いだろうな。
彼氏がいま独立するかどうかっていうときで。
美容師ってみ～んな独立するのかね。
辞めちゃうか独立するかでしょうね。
還暦の雇われ美容師とか見たことねーもんな。
いないですね（笑）
右隣の女性とも話してみる
今日は出会いを求めて？
今日はおでん食べようかなって。
純粋におでん食いに来るんだ。
どうしてここに来たんですか？
エビ横行こうかとググってたら、東京おでんラブストーリーってのが出てきて面白そうだなと思って。
なんか飲みます？
んーどうしよっかなー。
一杯おごりますよっ。
ホントですかー！
注文をして、ドリンクが運ばれてくる。
かんぱーい！
かんぱーい！
なんか写真、マキさんの胸中心に撮ったみたいになっちゃった。
「売り」なんでいいんじゃないですか（笑）
えー。
なるほどね！逆にいいか！逆に！
なんの逆よ（笑）
お仕事とか何してるんですか？
スタイリスト！
カメラマンです。
すげえ！おしゃれ！
ん？さっきの子たちカメラが趣味って言ってたっけ。おーいペンタックス。
はい。
（マキさんが）カメラマンやってるんだってさ！
ホントですか！？その話くわしく！
カメラマンやってます。
どんなの撮ってるんですか？
色んなの。ファッションとか。
すごーい。私まだまだ初心者で。
どんなの撮るの？
神奈川県内だったり、みなとみらいとか。
ベイクォーターからシーバス乗ってみなとみらい行くっていう！それを写真に…
行かない。
行かないねぇ。
以上です！
上記のように、色んなお客さん同士で話すのがとても楽しかった！インタラクティブ！
一緒におでんを囲んだみなさん。ありがとうございました。
まとめ
東京おでんラブストーリー
■住所：
■営業時間：月～日、祝日、祝前日: 11:00～翌0:00 （料理L.O. 23:00 ドリンクL.O. 23:00）
■定休日：不定休
店長
怪しげな風貌の店長。
うちは男女の相席ってわけじゃないんで、男女が必ず一緒になるとは限らないです。男女の出会いだけじゃなく、同性同士の出会いもあります。人と人との交流ですね。
それ面白いですね。みんなでおでんを囲んでワイワイやる。本来の出会いかたというか、自然な交流だ。
一応なんとなく男女が交流できるように座っていただくことが多いですけど。
分かります。今日もそうなってましたし。今日はありがとうございました！
ありがとうございました！
感想
いやもう見ての通りよ。おでんを囲んでみんなでワイワイやる。男女で無理にマッチングするわけじゃないので、やましい感じがないというか、自然な出会いって感じだった。
「昔はこうやってさ、おでん屋でみんなでしゃべったんだよ」という昭和の屋台スタイルをそのまま体験できる。こんなお店が恵比寿にあるなんて、なかなか素敵じゃないか。
では m(. .)m
