当ブログにちょいちょい登場する魔王くん。よく「なんで魔王という名前を付けたのか」と聞かれることがある。
ブログに出てくるキャラは、本名をもじったり、その人に関連するワードをオレが適当に充てているのが現状だ。しかし魔王の場合は、初めて会ったときの印象からその名が付いた。
オレと魔王は昔からの知り合いというわけではなく、よく行くバーのマスターの紹介で知り合ったのだ。
合コンの男メンバーを探している時期があって、マスターには「いい男がいたら紹介してくれ」とお願いしていたのだ。※男性メンバー探しに苦労している様子は、こちらの記事に詳しい⇒丸の内で合コン
ある日の夜、バーのマスターからメールが入る。
[✉マスター]
ケイくん、いま店におもしろい奴が来てるんだけど来ない?
[✉ケイ]
分かりました~。
ちょうど仕事終わりで帰るところだったので、行ってみることにした。
バーに入る
店に入ると、一人の男がマスターとしゃべっていた。
ですから、その気になれば金なんていくらでも搾取できるわけですよ。相手が廃人になろうが、こっちの知ったこっちゃないですからね。
まじかよ。
(え、なんの話…)
おお、ケイくんいらっしゃい。
ういっす。
「おもしろい奴」との下馬評だったが、初っ端からすでに非人道的な話が聞こえてきたのは気のせいだろうか。
ケイくん、こちらどうぞ。
どうも。
どうもはじめまして。
もう結構飲んでるんすか?
そうですね…今どのくらいだっけ。
それでちょうど10杯目だよ。
ええっ!そんなに!
スコッチをロックで10杯目らしい。このバーの一杯が45mlであることを考えると、すでにボトル半分以上空けていることになる。ずいぶんと酒の強い奴だ。
最初にどんな話をしていったかは正直よく覚えていないが、印象に残った話を以下に記録しておく。
エピソード1 キャバクラ
今は落ち着いちゃいましたけどね、昔は、それこそ20代前半のころとかはキャバクラで豪遊してましたよ。
ふえ~。
キャバクラでVIP扱いされる方法があるんすよ。
なにっ!どうやるんだ。
まず現金で100万円用意してください。
なんだよそれっ!無茶いうなっ!そりゃ100万なんて持っていったらVIP扱いされるだろうよ!
いやいやいや、別に100万使うとは言ってないんですよ。持っていくんです。
ん~??
それでキャバクラ行くじゃないすか。そしたら、ちょっと大きめのグラスを用意してもらって、そこに100万ぶち込むんです。そんで「女の子集めろ」って言って、キャバ嬢を5、6人集めるんですよ。
お、おう。
そして「今からお前ら一発芸やれ、面白かったら1万円ずつ取っていっていいから」って言うんです。
えええ…無茶苦茶しやがる。
もうこれだけで一目置かれますからね。女の子やスタッフの対応とかもぜんぜん変わってきます。こうしておけば、後日キャバ嬢を口説きたいと思ったときでも圧倒的優位になります。
しかもこれ、金はそうそう減りません。この状況で面白いことできる女の子も少ないですし、判定の主導権はこちらにありますから。逆になかなか合格をあげないことで「金が目の前にあるけどなかなかもらえない!」という、相手の欲望を極限まで引き出すわけです。
むぅ、無茶苦茶やると見せかけて意外と計算高いんだな。なんちゅうヤツだ。
この時点で「魔王」命名が決まったようなもんだった。
エピソード2 名刺
昔、女性と一緒に暮らしてたんですけどね。
へぇ、そうだったのか。
ある日僕、お忍びでキャバクラに行ってきたんです。
ありゃ!
酔っぱらって家に帰ってきて、スーツを脱いでそれを彼女にあずける。僕はそのまま寝ちゃいました。でも僕、決定的なミスを犯してましてね。
なんとなく分かるぜ。
次の日の朝起きてトイレに入ったんです。そしたらトイレのドアの裏側に、超拡大コピーされたキャバクラの名刺が貼ってありました。
そうきたか笑。 彼女の手際ずいぶんいいな笑。
ほんとですよ。夜中にわざわざ拡大コピーですからね。相当頭に来たんでしょうね。
んでトイレ出たあと、彼女との会話はどんなだったの?
いや普通に「おはよう」って言って、2人で何事もなかったかのように朝メシ食ってましたね。
逆にこえーな笑。
地獄の朝食である。
エピソード3 斬
いやまあね、その彼女ともいろいろありましたけどね。
今は一緒に住んでない。ってことは別れちゃったんだな。
そうですね。
聞いていいか分かんないけど、なんで別れちゃったの?
最後の方はもう向こうが気がおかしくなっちゃったような感じでして。
ちょっとメンタルにきちゃってたような感じか。
そうですね。だからなんで別れたっつうか…
うん。
これガチなんですけど…
うん。
包丁で刺されました。
大丈夫かよ笑。
幸い傷が浅かったんでまあ。まだ傷あと残ってますよ。
魔王は格闘技をやっていたので、とっさに防御して深手にはならなかったとのことだ。
以上!
以上がオレが魔王と初めて会ったときの話である。
ほかにも「男に貢ぐ女の見分け方」や「高級なふとんの売り方」などいろんな話を聞いたのだが、とにかくヤバそうな奴という印象が強く、魔王と命名するに至ったというわけだ。初対面でこのインパクトは強烈だった。
あー、飲んだなぁ。そろそろ帰ります。
えーと、お会計1万円超えてるね。
そんなに飲んだのかよ…
魔王は結局一人でボトルを空け、バーを後にするのであった。
ちょっとマスター、アイツなんなんすか。ほんとに合コンとか連れてって大丈夫な奴なんすか。
う…うん。たぶん大丈夫だと思う。
こうして一緒につるむようになったというわけだ。
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